アンビスH売却
今年の主力銘柄としてNISA枠を使用して購入していたアンビスホールディングス(7071)を¥6,650で売却した。
取得単価は¥5,350であり、1ヶ月程の間で25%の利益を出すことができたものの、もう少し上を目指すかなと期待していただけに、やや期待外れな結果と終わってしまった。
今回は、ここまで期待していたアンビスHを売却した背景を振り返っていきたい。
アンビスH
アンビスHは、医療施設型ホスピス「医心館」を運営している企業である。
慢性期・終末期のような医療依存度が高い患者を中心に看護ケアを提供していることが特徴と言える。
一見地味なビジネスモデルに見えるが、その成長性は注視すべきものがあるのだ。
このグラフは、18年9月期から21年9月期(予想)の売上高・営業利益の推移を示している。
直近2期での売上高成長率は70%を超えており、今期はやや鈍化想定ではあるものの、それでも60%近い成長率を見込んでいる状況だ。
大きな枠で見ると少子高齢化という潮流に乗っており、短い期間で見てもまだまだ「医心館」という箱を増やす余地が残されており、更なる成長性が見込めると言えるだろう。
2020年11月ごろに株価が急騰し買い時を探っていたが、2021年に入りチャート的にも買える水準になっており、5日移動平均線が25日移動平均線を上抜けるタイミングで購入した。
売却した理由
チャートも強く、成長性もかなり見込めることから、個人的には8,000円以上行くことを期待していたが、2/18に増資が発表されてしまう。
箱を増やすために一定の資金が必要であるためポジティブな増資だと判断している人が多かったようだが、2月頭にかけてS高を2回つけるなどかなり値上がりしていたことも影響したのだろうか、翌日には大幅な下落でスタートしてしまう。
NISA枠を使用しているし、また長期で見たらまだまだ上げ余地があると想定されることから、売却のタイミングを迷っていたものの、最終的には以前も書いた自分のルールに従って意思決定することにした。
syokaturyoukoumei.hatenablog.com
用語の意味に関して、詳しくは上記記事に詳細を委ねるが、簡単に述べると「それまでの平均的なボラティリティを突き破る値動きが起きた時に発生するものであり、トレンド変換を示唆する役割を果たすもの」のことを意味している。
これはATR(Average True Range)を基にして判断される。
計算の仕方は幾つかある様だが、指数平滑移動平均を使用する場合、
ATR=(昨日のATR×9+本日のTR×2)÷11 (直近10日で数値を算出する場合)
といった計算式になる。
アンビスHで計算すると、2/18時点でのATRは460.5となっており、これがこの銘柄の平均的な値動きの大きさを示している。
つまり、この数値内での値動きは許容範囲だと推定される訳だ。
一方でこの数値を大きく突き破る様な動きが出てきた場合、これはトレンド変換が起こった可能性があることを示唆している。
ボラティリティブレイクアウトを使用した売買手法とは、ATRに任意の倍数をかけて、その数値以上の値動きが発生した場合にトレンド転換と見なすやり方のことである。
一般的には1.5~3.0倍程度をかけるのだが、全ての個別株に当てはめるのは難しく、これは経験が必要になってくることだろう。
ちなみにこれは、ATRの2倍をボラティリティブレイクアウトと見なした際のチャートである。
2/19の下落を以って、およそ3ヶ月続いたトレンドが下方向に転換したことを示している。
ただ当時のアンビスHの場合、ATRの2倍は921という数値であり、つまり2/18終値の¥7,340から¥921も下落したタイミングで売り判断を出すことになる。
S高を2回つけるなど、かなりボラティリティが大きくなっていたこともあり、ATRの2倍で判断を下すとすると、かなり含み益を削ってしまうのではないかという恐れもあった。
そこで今回は、やや厳しめにトレンド転換を判断するため、ATRの1.5倍でボラティリティブレイクアウトとして判定することにした。
1.5倍とは690であり、つまり¥6,650に一度でも触れた時点で売却するという訳だ。
2/18に増資が発表されたタイミングで、明日の大幅下落が想定されたため、事前に数値を算出し、¥6,650で逆指値を設定しておいたのである。
結果的には¥6,650で売却し25%の利益を出すことができた。
またその後の値動きも弱く、¥6,000を下回る水準で動いている。
自身が売却したタイミングより、1週間で15%近く下落していることから、今回の判断は短期的に見れば問題なかったと言えるであろう。
もちろん、長期的に見れば上余地はあると考えているので、需給状況が改善されれば再度inすることも検討している。
終わりに
アンビスHは今年の主力として期待していただけに、25%程度で売却することになって少し残念に思っている。
しかし、ボラティリティブレイクアウトを軸としたトレンド転換に基づく売却によって、現状の最善は尽くせたのではとも思う。
一つの銘柄を信念に基づいて持ち続けるというのも一つのスタンスではあるが、自分としては「期待していたとしても売りを機械的に判断し、またトレンドが転換すれば買う」というスタンスの方が合っている。
この手法を導入したことにより、以前はなんとなくで判断していた売りタイミングを、数値として可視化した状態で見極めることができるようになった。
買いのタイミングを誤らなければ、目標としている「損小利大」の実現にも近づけるだろう。
一方で、どこからをボラティリティブレイクアウトとして判断するかには、恣意的な要素も含まれている。
完全に機械的な判断は難しく、ある程度は自分の判断も必要になってくるのだ。
この点に関しては、全ての銘柄に適用できるような指標を作成することは難しく、適宜判断していくことになるであろう。
ベースは上記のチャートを用いながらも、臨機応変な対応が必要と言える。
今回は売りのタイミングを明確に意思決定できたので、良いトレードだったのではないかと考えている。
個人的な期待度としては全銘柄の中でもトップクラスに高い銘柄なので、再度のトレンド転換を見逃さず、自分の利益に繋げていきたい。
売買の基準について
ZOZOでの大失態
先日、ZOZO(3092)を2,750円で売却した。
ところがその後S高もあり、2/5時点で3,585円と短期間で30%弱も上昇してしまうことに。
もしホールドしていれば、これだけで今年の収支+25%を達成できていたことから、なかなかに引きずってしまう案件となってしまった。
そこで今回の事案を売買のそれぞれのタイミングから振り返り、それぞれどのような改善策があるかを自問自答していきたい。
買い
まずは買いのタイミングから見ていく。
ちなみに2回に分けて購入したが、平均取得単価は売却時とほとんど同じ2,750円である。
現時点で3,500円を超えていることから、買いのタイミングがそこまで悪かったかと言うとそうとは思わない。
強いて言えば、12/25~1/12辺りでのゴールデンクロス前後で買うことができれば、下落リスクも低く、心理的にも安心してホールドできたはずである。
これは他の銘柄にも言えることだが、昔見ていた銘柄が気がついたら急上昇しており、チャートを見てみると、5日移動平均線・25日移動平均線ともに綺麗に上方向に向かうゴールデンクロスを形成しているということが多々あった。
これは換言すれば、定期的にチャートをチェックし、移動平均線・MACDの動きを追っていれば、上昇トレンドの初期での購入が可能ということであり、リスクを抑えながらも大きなリターンを期待できるということであろう。
したがって、買いのタイミングに関してはとにかく注目する銘柄を定点観測することが重要であると言える。
また、SBI証券のアプリではチャートのトレンド、「これから上昇?」「上昇ストップ?」などといった区分ごとに銘柄を見ることができる機能もついている。
最近監視していなかったが昔の四季報で注目していた銘柄などがあれば、これをもとに再度チェックを再開しても良いかもしれない。
無理のない範囲での取引も大切
ZOZOはこれまでの投資経験の中で、最も厚めに買っていた。
ファンダメンタル・テクニカルから見ても、そこまで下落することはないだろうと踏んでいたためである。
結果論からすると、この読みは外れてはいなかったが、結局利益を享受する前に売却してしまうという憂き目にあってしまう。
厚めに買っていると、数%の動きでも資産が大きく変動する。
そのため、ボラティリティの範囲内であっても、念のため一部売却しておくかという思考になってしまったのだ。
今後更に資産を増やしていくためには慣れていかなければならないかもしれないが、少なくとも冷静でいれるようなポジションで運用することが大切であろうということを学んだ。
早く稼ぎたいという気持ちもあるが、一番大切なのは退場しないことであるということを肝に銘じて、コツコツと積み上げていくようにしたい。
(もちろん、爆発力のある銘柄をPFに加えることも大いにあるが、それは一気に儲けたいというギャンブル的なものではなく、ファンダメンタル・テクニカルから上昇余地が多分にあるという冷静な判断によってもたらされるものでなくてはならない)
売り
前章で示したように、買いのタイミングを間違えなければ、大きく損をすることはないだろう。
従って、売りのタイミング云々の前にまずはしっかりとした買いのタイミングを見極めることが先決であると思われる。
しかし、仮に自分にとってはベストなタイミングだと思っても、そのシグナルがダマシである可能性は十分にあるし、買った直後の値動きで振り落とされてしまうこともあるかもしれない。
つまりは、売りに関してもある程度の基準を持っていなければ、毎回雰囲気でトレードしてしまうことに繋がり、結果的に再現性のないものになってしまう恐れがある。
そこで最近、いくつか書籍を買って勉強したり、また過去に読んでいたものを引っ張り出して再読してみたりした。
その中にボラティリティブレイクアウトの重要性について書かれているものがあり、それをこれから判断基準の一つとしてみようと思う。
ボラティリティブレイクアウト
ボラティリティブレイクアウトとは、それまでの平均的なボラティリティを突き破る値動きが起きた時に発生するものであり、典型的なものに以下の4パターンがある。
・ヨコヨコからの急上昇
・ヨコヨコからの急下落
・上昇トレンドからの急下落
・下降トレンドからの急上昇
これらはチャートを一目見ただけで分かるものもあり、そのレベルになるとやはり強力なサインであることが多い。
また、システム的にボラティリティブレイクアウトを判断するには、ボリンジャーバンド・ATR、もしくは両方を使用することが多いようで、筆者が読んだ書籍ではATRを使用した方法が中心で解説されていた。
ATR
ATRとは、Average True Range の略であり、その銘柄の平均的な値動きを示す指標である。
まずTrue Range(以下TR)というのは、
・当日高値と当日安値の差分
・前日終値と当日高値の差分
・前日終値と当日安値の差分
のうち、最も値が大きくなるもののことを指す。
そして、このTRを任意の期間で平均化したものがATRである。
実際の判断はどのように行うのか
ボラティリティブレイクアウトとは、それまでの平均的な値動きを突き破るほどの強い動きのことである。
つまり、ATRの何倍かの動きが発生した時にボラティリティブレイクアウトとして判断するようだ。
ちなみに、ATRを何日間の平均とするかの日数や、ATRの何倍からをボラティリティブレイクアウトとして見なすかは、それぞれの銘柄の特性やフェーズによって、大きく異なるため、完全無欠な判断基準を持つことは難しい。
あくまで、トレンド転換を判断するための一ツールであって、これだけで全てを決められるものではないのだ。
ただ、明確な売却基準がない自分にとっては、一つシステム的な要素を保持しておくことで、理性的なトレードができるようになるという可能性もある。
そのため、試験的ではあるがこれからはボラティリティブレイクアウトも一つの基準として見ていこうと思う。
これは、ZOZOの日足である。
ATRの期間は10日、ボラティリティブレイクアウトは3倍からとしている。
こうしてみると、自分が売却した下落レベルではまだまだボラティリティの範囲内であることが見て取れる。
今後の売買基準について
基本的には移動平均線を中心に用いるが、以下の観点から複合的に判断する。
・MACD
・出来高
全てのサインが反応したら強力なサイン、一部が反応した場合は全体の地合いを見て判断するといったように、全体を見た上で個別株の判断をできると良いだろう。
また、先ほど読んだ本の中には、敏感に反応するボラティリティブレイクアウトと、鈍感に反応するボラティリティブレイクアウトの2種類を併用して売買を判断しても良いとあったため、地合いがシビアなタイミングではやや厳しめに見ていくなど臨機応変に対応できるようにもなりたい。
四季報で良いと思いマークしている銘柄の中には急上昇しているものあるが、それをまだ自分の利益には繋げられていないことが多い。
銘柄を見つけ出す能力に関しても、これからさらに勉強していく必要があるが、まずは既に目をつけている銘柄から大きく上がるものを見逃さずにしっかりと自分の利益にしていきたい。
四季報(2021年1集)
2020年はアプライド(3020)・No.1(3562)という2つの銘柄で大きく利益を上げることができた。
一方で現在保有しているのはアバールデータ(6918)のみで、第二のアプライド探しが急務となっている。
そこで今回は2021年更なる飛躍を遂げるために、四季報(2021年1集)から次の投資先として相応しい可能性を秘めている銘柄を選定した。
選定の方法としてはこれまで通り、
・PER
・PBR
・来期以降の成長性
などの基本的な項目を押さえている。
また、時価総額を意識して選定した銘柄も加えてある。
時価総額が小さいと、何か材料があった際に2倍、3倍となる可能性も十分にあるためだ。
これはアプライドやNo.1で経験した「爆発力」を再現するための観点だ。
2020年は大きく資産を増やすことができたものの、これからのことを考えると数%上がるような銘柄ではなく、2バガー・3バガーを狙える銘柄をPFに加えていきたいと考えている。
さらに、これまではどちらかというとバリュー要素を重視して選定することが多かったが、今回は多少PERが高くても、成長性があり時価総額も小さく爆発力がありそうと判断したものはグロース銘柄として選んでいる。
以下、選定した68銘柄(バリュー36銘柄・グロース32銘柄)である。
※もちろんバリューとグロースは明確に区分できるところではないので、主観で決めている部分が大いにある
・バリュー
・グロース
ここでまとめた銘柄は1~2日に1回はチェックして、チャートが上昇トレンドに転換したタイミングで買いを検討する。
今回は四季報を通じた会社概要しか把握していないので、「買いたい!」となった際に有価証券報告書などを通じて詳細な分析を行い、問題ないと判断した後に買いを実施する。
2021年はさらに資産を増やす1年としたい。
目標は今年と同じ100%だ。
【競馬】個人的名レースベスト10
はじめに
日曜日は菊花賞。
ディープインパクトが無敗で三冠を達成したのは2005年、オルフェーヴルが三冠を達成したのは2011年と、自分が競馬を見始めてからは三冠馬は現れていない。
そのため、今年コントレイルが無敗で三冠を成し遂げてくれるのを非常に心待ちにしているし、リアルタイムで見れる喜びを感じている。
前置きが長くなったが、競馬熱が高まっている今、個人的な名レースベスト10を作成してみようと思った。
完全に独断と偏見だし、ほとんどが競馬を見始める前のものであるが、どれも思い入れの深いものである。
それでは、第十位から紹介していく。
第十位:2019年 有馬記念(リスグラシュー)
ベスト10の中で唯一現地で観戦したレースである。
このレースでは、三冠牝馬アーモンドアイと5歳にして覚醒したリスグラシューの直接対決が注目されていた。
個人的にも、思い入れ深いアルアインの引退レースということで、すごく注目していた一戦であった。
直線ではアーモンドアイがいつもの末脚を見せるかと思いきや不発に終わる。
一方のリスグラシューは中山の短い直線で他馬を千切り、五馬身差の圧勝。
このリスグラシューのあまりに凄さに、現地で見ていた自分は思わず声を失ってしまった。
馬券に関係なく良いレースが見れたと感じたのはこれが初めてであり、このレースを個人的名レースの第十位にランクインさせて貰った。
第九位:2018年 宝塚記念(ミッキーロケット)
第十位と引き続き最近のレースを選出。
オッズが少し割れたレースではあるが、凱旋門賞遠征から勝ちきれていなかったサトノダイヤモンドが一番人気に支持されていた。
結果は七番人気のミッキーロケットが、内で逃げ粘り大番狂わせの一着。
2,3着もそれぞれ人気薄となり、とても波乱の一戦となった。
このレースでは、和田竜二騎手が世紀末覇王テイエムオペラオーで天皇賞・春を制して以来、17年ぶりにG1で勝利を挙げた。
奇しくも同年5月にテイエムオペラオーは22歳で亡くなっており、和田騎手のG1勝利はオペラオーからの贈り物と感動を呼んだ。
ゴール後すぐに涙を堪えきれなくなる和田騎手の姿を見て、自分も思わず目頭が熱くなったのを覚えている。
17年越しの悲願達成、そしてテイエムオペラオーとのドラマ性から、このレースを個人的名レースの第九位にランクインさせて貰った。
第八位:2013年 有馬記念(オルフェーヴル)
オルフェーヴルのラストラン。
三冠に凱旋門賞2着2度という圧倒的な強さを見せつけてくれた暴君も、この有馬記念を最後に引退が決められており、勿論一番人気に支持されていた。
ウインバリアシオンやゴールドシップといったメンバーが揃った中、どのようなレースを見せてくれるのか。
早め4コーナーで先頭に並びかけるオルフェーヴルは、直線で他馬を寄せ付けない。
一馬身、二馬身、三馬身と一頭だけ別次元の走りでゴールへ駆け抜けていく。
その結果は何と8馬身差の圧勝。
「抜けた!抜けた!抜けた!」
実況がそう語るように、まさにオルフェーヴルの圧倒的な強さを見せつけてくれたレースであった。
ラストランの衝撃的な走りから、このレースを個人的名レースの第八位にランクインさせて貰った。
第七位:2001年 香港ヴァーズ(ステイゴールド)
ステイゴールドの引退レース。
気性の荒さから類稀なる素質を活かしきれず、シルバーコレクターとして愛されたステイゴールドも50戦目の香港ヴァーズで引退が決定。
これまで長きに渡り数々のライバルたちと熱い戦いを繰り広げてくれたステイゴールドも結局G1タイトルは手が届いておらず、この香港では最終レースにして初のG1で一番人気に支持、念願のG1制覇が期待されていた。
皆が祈るように見つめる中、直線を向いて先頭とは7馬身。
残り200mを通過しても、まだ3~4馬身ほど。
また、善戦止まりか。
多くの人が諦めるような展開で、ステイゴールドは驚異の追い込みを見せる。
瞬く間に先頭との差を縮めていき、残り3馬身、2馬身、1馬身、ゴール目前で先頭を捉え、そして差し切る。
これまで善戦止まりだった馬が、日本を代表する名馬へとなった瞬間だった。
ステイゴールドの現地表記は「黄金旅程」。まさに彼らしい輝かしい現役生活であると言えよう。
そして、ステイゴールドの黄金の旅路は、オルフェーブル・ゴールドシップ、その次の世代へと引き継がれていくことだろう。
最後の最後に見せた驚異の追い込みと、黄金旅程の名にふさわしい有終の美を飾った姿から、このレースを個人的名レースの第七位にランクインさせて貰った。
第六位:1998年 金鯱賞(サイレンススズカ)
G3ながらサイレンススズカの伝説的レースということで六位に選出。
3歳の頃から素質を見込まれていたものの、高すぎるポテンシャルを活かしきれず、日本優駿・天皇賞秋・マイルCSなど、勝利からは遠ざかっていたサイレンススズカ。
そのスズカが、名手武豊と運命の出会いを果たしたのが、12月の香港国際カップであった。
ここでは5着に敗れるものの、スズカの素質を見抜いた武豊が、「逃げて差す」というスズカの代名詞とも言えるスタイルを教え込むことに。
バレンタインS・中山記念・小倉大賞典を3連勝したスズカは、金鯱賞へ出走。
相手関係もマチカネフクキタル・ミッドナイトベッドと、これまでよりも強化されており、少し不安視されていたという。
しかし、スズカはこのレースで後に伝説とされる走りを見せてくれる。
大方の予想通り大逃げに出るスズカ。しかも、1000m通過58秒1という狂気のハイペース。
どこで差されるのか、多くの人がそう思ったに違いない。
しかしながら、3コーナーを回っても、4コーナーを回って直線に入っても、他馬との差は縮まらない。むしろ、広がっていく。もはや同じカメラで捉えきれないほどの差がついている。
結果は、何と11馬身の大差勝ち。
日本の重賞での大差勝ちは、2020年現在もこのレースを最後に現れていない。
これがサイレンススズカが伝説と呼ばれる所以である。
狂気のハイペース、11馬身の伝説から、このレースを個人的名レースの第六位にランクインさせて貰った。
第五位〜第一位
思ったよりも書くのが大変なので、残りは後半で。
テクニカル分析の重要性
テクニカルを勉強したきっかけ
ここ1週間、四季報での企業分析を行なっているが、それと並行してテクニカル面での知識を得るために書籍を活用して勉強している。
そもそもテクニカル分析を勉強しようと思ったきっかけは、自分が良いと思った企業の株価が下降トレンドから抜け出せなかったり、逆に割高すぎると思った企業の株価がさらに跳ね上がっていったりというような経験をしたことにある。
自分はこの経験から、上昇トレンド・下降トレンドはそれぞれ強力な潮流であり、これに逆らうことは難しいということを感じた。
そのため、投資判断をする際にはトレンドを読み解く能力、即ちテクニカル分析も非常に重要な要素となってくるのではないかと考えるようになった。
このようにして、ファンダメンタル一辺倒だった自分はテクニカル分析の勉強を始めるに至ったのである。
学んだ内容
最近読んだ本は以下の通りである。
『順張りスイングトレードの極意-最強トレーダーの知恵からボラティリティブレイクアウト活用術まで!』荻窪禅
『株を買うなら最低限知っておきたい株価チャートの教科書』足立武志
『カンタンらくらく月20万円。難解チャートもシンプル株攻略』尾崎武史
楽して儲けたいと考えるような人が飛びつきそうなタイトルではあるが、実際に書店で立ち読みして有益だと思ったため購入した。
これらに共通していたのは、「ある指標を徹底的に使いこなす」というものだった。
それが人によっては、ボラティリティブレイクアウトやATR、移動平均線、ゴールデンクロスであったりする訳だ。
確かに中途半端に理解しているような指標を複数持っているような状態よりも、完全に理解している指標を1つでも持っている方が実戦では使えるように思う。
漫画『るろうに剣心』の登場人物斎藤一は、牙突と呼ばれる左片手一本突きを極限まで鍛え上げて、幕末の争乱を戦い抜いてきた。彼はこの技以外に技を持っていないのだが、一つの武器を徹底的に磨き上げることで類稀なる強さを得ることが出来たのだ。
このように、今の自分にとっては小難しい指標を複数勉強するよりも、限られた指標をマスターする方が良いと言えるだろう。
ということで、まず何をマスターしようかというと、移動平均線を中心にゴールデンクロス・デッドクロス・グランビルの法則あたりにしようと思う。
本当の初学者が通るような道ではあるが、シンプルイズベストということでこの指標を大切にして、売買を重ねていきたい。
SBテクノロジー株式会社(4726)は5日移動平均線と25日移動平均線のゴールデンクロスが発生し、そのタイミングで購入。今のところは順調に上昇トレンドに乗っている。
筆者の秘蔵っ子であるアプライド株式会社(3020)も、移動平均線やゴールデンクロスを見るに少しづつ良いチャートになってきているのではないだろうか。
合わせて、友人からMACDという指標を使えば移動平均線の分析とは相性が良いと教えてもらったので、これも活用していきたい。
今後の投資スタイル
テクニカルを勉強すればするほど、売買のタイミングが極めて重要なことであると思うようになってきた。
これまではファンダメンタル:テクニカル=7:3くらいでやってきたが、5:5くらい、もしくは4:6くらいでも良いかと思っている次第だ。
一方で、闇雲にテクニカルだけを見て売買するのもリスクが生じる。
そのため、四季報でのスクリーニングを経てリストアップした会社のテクニカル面を注視する、という形でやっていきたい。
イメージ
四季報スクリーニング(100~200社)→テクニカル定点観測(100~200社)→シグナル発生→IRチェック→購入
これまではスクリーニングの時点でかなり絞り込んでおり、結果として買いのタイミングではない銘柄しかないような状態に陥っていた。
そのため、これからはやや広めにスクリーニングし(PER高めでもテーマ性があるものや成長性があるものを除外しないなど)、定点観測する銘柄を増やすことで、適切なタイミングで購入できるような仕組みを構築していく予定だ。
ファンダメンタル分析のみだと、どうしても「下がっても割安だから買い増し」のような主観的な要素が入り込んでしまい、これまで手痛い失敗を被ってきた。
一方で、テクニカル分析を売買タイミングの根本に据えることで、ある種客観的に売買タイミングを決定することができる。
こうすることで「利大損小」の実現に近づけるのではないだろうか。
まだまだ経験値が不足しているので、一つ一つの売買を通じて、テクニカルからの意思決定を確度高いものへと昇華していきたい。
髪の毛と自己投資
髪の毛への投資は自己投資なのか?
髪の毛への投資は多岐に渡る。
育毛剤からサプリメント、美容外科などでのAGA治療、もっと言うと日頃の食生活や洗髪の仕方なども含まれるであろう。
これらの特徴としては、「効果が短期的に見られない」かつ「一定の時間・金銭を必要とする」といったことが挙げられる。
つまり、短期的なリターンが見えない状況で、貴重なリソースである時間・金を割く必要がある訳だ。
となると焦点としては、長期的に見て、髪の毛に対して時間・金を費やすことで、それに見合うもしくはそれ以上のリターンが見込めるかどうかということになる。
長期的に見てリターンが得られるかどうか、自分の中での答えは"Yes"である。
でなければ、こんな記事など書いていない。
人は見た目が9割という言葉もあるが、その9割の中でも髪の毛の占める割合は相当大きいと想定される。
同じ顔でも、坊主と長髪ではまるで別人だ。
髪の毛へ投資することで、自分の印象をある程度コントロールできるとすれば、その部位への投資は、極めて有効性が高いと言うことができよう。
一つ具体例を挙げる。
これは元西武ライオンズの渡辺久信氏であるが、髪の毛の与える印象の大きさについては論ずるに値しないレベルであることが分かる。
もちろん、歳を重ねたというのもあるが、それよりも頭頂部の寂しさが哀愁を感じさせるのである。
このように髪の毛への投資は自己投資であるということを説明してきた訳だが、結局のところは、禿げたくないという一言に集約される。
髪の毛への投資の難しさ
禿げたくないと念じるだけで解決すれば良いのだが、当然頭皮にはこのような思いは届かない。
つまりは、自分で何らかの対策を講じる必要がある。
ここでのポイントは、自分は現状まだ髪の毛が寂しいと言う状態にまでは至っていないということだ。
これは、髪の毛との戦いにおいて防衛戦を強いられるケースが多くなるということを意味している。
もちろん、増やすという方面でのアプローチも必要であるが、自分の今の状況では、もっと髪の毛を増やすというよりも「いかに髪の毛を減らさないか」という方面での対策が重要性を帯びてくる。
基本的に人間は成長すること、プラスになることに喜びを感じると思う。
一方で、「マイナスにはならなかった」という考え方には喜びを感じにくいであろう。
しかし、髪の毛の場合、このマイナスにはならないことがとても大切である。
ただし、それは側から見れば現状維持、つまり変化はないということになる。
このように、どちらかというとマイナスを防ぐというアプローチになる点、そして客観的に見れば変化が見られない(効果があったとしても)可能性がある点、この2点が髪の毛への投資を難しくしていると言える。
ではどうするのか?
ここまで見てきたように、髪の毛への投資は十分に自己投資と呼ぶことができるが、そのアプローチに難しさが残る。
そこで大切なのが習慣化である。
習慣化へのロードマップを見ると、まずはとにかく続けること、最初の1週間で挫折しないことを心掛けなければならない。
その後は仕組み化などを経て、髪の毛への投資を歯を磨くレベルの習慣にまで持っていけるとベストであろう。
そこで、具体的にまず何を実施するかというと下記の事項が挙げられる。
・適度な運動
・バランスの取れた食事
・髪の毛の洗い方を意識
→まずは38度程のお湯のみで洗ってからシャンプーをする。洗い流しも1~2分ほどかけて丁寧に行う。トリートメントもできるとなお良い。
・髪の乾かし方を意識
→タオルドライをしっかりと行った後、毛先を痛めないように適度な距離から温風が当たるようにドライヤーをかける。
まずは明日からこれを行っていこう。
将来、禿げていない自分をイメージしながら。