テクニカル分析の重要性
テクニカルを勉強したきっかけ
ここ1週間、四季報での企業分析を行なっているが、それと並行してテクニカル面での知識を得るために書籍を活用して勉強している。
そもそもテクニカル分析を勉強しようと思ったきっかけは、自分が良いと思った企業の株価が下降トレンドから抜け出せなかったり、逆に割高すぎると思った企業の株価がさらに跳ね上がっていったりというような経験をしたことにある。
自分はこの経験から、上昇トレンド・下降トレンドはそれぞれ強力な潮流であり、これに逆らうことは難しいということを感じた。
そのため、投資判断をする際にはトレンドを読み解く能力、即ちテクニカル分析も非常に重要な要素となってくるのではないかと考えるようになった。
このようにして、ファンダメンタル一辺倒だった自分はテクニカル分析の勉強を始めるに至ったのである。
学んだ内容
最近読んだ本は以下の通りである。
『順張りスイングトレードの極意-最強トレーダーの知恵からボラティリティブレイクアウト活用術まで!』荻窪禅
『株を買うなら最低限知っておきたい株価チャートの教科書』足立武志
『カンタンらくらく月20万円。難解チャートもシンプル株攻略』尾崎武史
楽して儲けたいと考えるような人が飛びつきそうなタイトルではあるが、実際に書店で立ち読みして有益だと思ったため購入した。
これらに共通していたのは、「ある指標を徹底的に使いこなす」というものだった。
それが人によっては、ボラティリティブレイクアウトやATR、移動平均線、ゴールデンクロスであったりする訳だ。
確かに中途半端に理解しているような指標を複数持っているような状態よりも、完全に理解している指標を1つでも持っている方が実戦では使えるように思う。
漫画『るろうに剣心』の登場人物斎藤一は、牙突と呼ばれる左片手一本突きを極限まで鍛え上げて、幕末の争乱を戦い抜いてきた。彼はこの技以外に技を持っていないのだが、一つの武器を徹底的に磨き上げることで類稀なる強さを得ることが出来たのだ。
このように、今の自分にとっては小難しい指標を複数勉強するよりも、限られた指標をマスターする方が良いと言えるだろう。
ということで、まず何をマスターしようかというと、移動平均線を中心にゴールデンクロス・デッドクロス・グランビルの法則あたりにしようと思う。
本当の初学者が通るような道ではあるが、シンプルイズベストということでこの指標を大切にして、売買を重ねていきたい。
SBテクノロジー株式会社(4726)は5日移動平均線と25日移動平均線のゴールデンクロスが発生し、そのタイミングで購入。今のところは順調に上昇トレンドに乗っている。
筆者の秘蔵っ子であるアプライド株式会社(3020)も、移動平均線やゴールデンクロスを見るに少しづつ良いチャートになってきているのではないだろうか。
合わせて、友人からMACDという指標を使えば移動平均線の分析とは相性が良いと教えてもらったので、これも活用していきたい。
今後の投資スタイル
テクニカルを勉強すればするほど、売買のタイミングが極めて重要なことであると思うようになってきた。
これまではファンダメンタル:テクニカル=7:3くらいでやってきたが、5:5くらい、もしくは4:6くらいでも良いかと思っている次第だ。
一方で、闇雲にテクニカルだけを見て売買するのもリスクが生じる。
そのため、四季報でのスクリーニングを経てリストアップした会社のテクニカル面を注視する、という形でやっていきたい。
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四季報スクリーニング(100~200社)→テクニカル定点観測(100~200社)→シグナル発生→IRチェック→購入
これまではスクリーニングの時点でかなり絞り込んでおり、結果として買いのタイミングではない銘柄しかないような状態に陥っていた。
そのため、これからはやや広めにスクリーニングし(PER高めでもテーマ性があるものや成長性があるものを除外しないなど)、定点観測する銘柄を増やすことで、適切なタイミングで購入できるような仕組みを構築していく予定だ。
ファンダメンタル分析のみだと、どうしても「下がっても割安だから買い増し」のような主観的な要素が入り込んでしまい、これまで手痛い失敗を被ってきた。
一方で、テクニカル分析を売買タイミングの根本に据えることで、ある種客観的に売買タイミングを決定することができる。
こうすることで「利大損小」の実現に近づけるのではないだろうか。
まだまだ経験値が不足しているので、一つ一つの売買を通じて、テクニカルからの意思決定を確度高いものへと昇華していきたい。